ピアノの音が殺人にまで発展したことがある

最近の住宅は防音対策もしっかりしているので、ピアノ騒音による隣人とのトラブルが新聞の社会面をにぎわすことはなくなったが、昔は、隣との境界壁も薄く、夫婦の痴話げんかが聞こえるほどやわなもので、この手のトラブルがよくあった。
1974年8月のある暑い日の朝、ピアノの音によるトラブルは、実際、殺人事件にまで発展している。県営住宅に住んでいたある男が階上のピアノの音に怒り、部屋に乗り込んで、練習中の娘ふたりとその母親を包丁で刺し殺したのである。
ピアノの音はいったいどの程度大きいのか。その大きさは100デシベルを超える。ガード下で電車の音を聞くようなものである。普通の会話は60デシベルくらい。
でも、60デシベルと100デシベルじゃ2倍も違わないじゃんと思うかもしれないが、実際は100倍もうるさいのである。話し声でさえトラブルが起こった住宅事情じゃ、とてつもない大きな音だったのである。
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