足を外したピアノがコンサート用に用意されていた

その昔、「われ等がテナー」とか「和製ヴァレンティノ(オールドファンしか知らない2枚目俳優で、今でいうとジュ—ド・ロウかジョニー・デップといったところ)」といわれた、とにかくハンサムでならした藤原義江(フジワラヨシエ)というテノール歌手がいた。
ある地方公演に行った時のこと、「すごいピアノ」が置かれていたという。なんとピアノの足が取り外してあり、緋毛氈の上に房のついた紫の座布団が置かれていた。
椅子に座るというのがまだ西洋の風習であり、日本人なら座布団に座った方が良かろうということで、主催者側が気を利かして、足を取り外してしまったらしい。
伴奏ピアニストは一応座布団に座ってみたものの、そのままでは公演はできなかったようだ。
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