- 楽譜提供元
- 春秋社
この曲・楽譜について
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■楽譜集「ピアノ名曲集/門馬直美<編集・解説>細川哲郎<運指>:モーツァルト」より。
■楽譜解説より:これは、モーツァルトのイ長調のピアノ・ソナタの第3楽章であり、もちろんソナタから切りはなされて独立的に演奏されることも多い。
このソナタは、1778年夏にパリで作曲されたもので、7月ごろにはすでに完成されていたらしいと推測されている。パリで母親が死去したのが7月3日であり、このソナタには悲しみのかげが濃くでていないので、この母親の死以前にこのソナタはできあがっていたのではないかと考えられる。しかし一方では、1780年夏にザルツプルクで作曲されたのではないかという説もあらわれてきている。
このソナタは、三つの楽章でできているが、当時の一般的なソナタの形とはかなり違っている。その第1楽章は、ソナタ形式をとるのではなくて変奏曲になっていて、第2楽章は、ゆるやかな楽章ではなくて規模の大きい堂々としたメヌエット、そして第3楽章は、トルコ行進曲となっている。しかし実は、モーツァルトの草稿では、この第3楽章は「トルコ行進曲」とは記されていないで、たんに「アッラ・トゥルカ」(トルコふうに)となっている。そして、モーツァルトの死後の1797年にこの楽章だけが出版されたときに、≪トルコ行進曲≫と題されていた。
モーツァルトのこのトルコ行進曲は、アレグレット、イ短調(イ長調のコーダで終る)となっている。当時のトルコの軍楽隊の音楽は、笛で主として旋律を奏させ、さまざまな打楽器でリズムを刻ませるといったスタイルのもので、モーツァルトのこの曲も、右手は笛の旋律を暗示し、左手は打楽器を模している。行進曲といっても、トリオを中間にはさむ3部形式のものではなくて、ロンドの形をとり、軽快にすすむ。
- カテゴリ
- クラシック
- ファイル形式
- ファイル名
- CCPPSJ00435.pdf
- 作成法
- スキャン
- ページ数
- 4 ページ(コンビニ印刷:A3サイズ 2 枚)
- ファイルサイズ
- 399.41KB
- 掲載日
- 2025年6月13日
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